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¥2,750(税込)/TYOR-1010/TOKYO RECORDS
寺岡呼人プロデュースの新曲をはじめ、成田昭次が15年ぶりに書き下ろした新曲3曲を含む全8曲を収録。バンドとして更に進化したアルバムとなっています。
3月1日(金)から始まる「KURE オキーフ Presents NARITA THOMAS SIMPSON TOUR 2024」のライブ会場でご予約いただくと、特典としてフィルム風フォトシートが付いてきます。
NARITA THOMAS SIMPSONのニューアルバム「冒険者たちのうた」が届いた。音楽性の幅はますます広がり、そしてその世界観はさらに深まっている。ロックを軸としながら、様々なジャンルがクロスオーバーしているのはもちろん、彼らにしかできない〈ロック〉がここにある。キャッチーなメロディに心情や情景を見事にとらえた歌詞、そしてそれらを輝かせるアレンジといった部分は相変わらずハイスペックで、今作はそこにさらに3人の個性の部分がより濃厚に織り込まれているのが特徴だ。そうした息遣いや肌感に近いものが感じられるバンドサウンドであること――つまり「冒険者たちのうた」なのだ。
01 花火と君
ボカロ楽曲にも通じる切な系ポップロックではあるが、Aメロのマイナーコードからのサビの疾走感などセクションごとに風景や心情が切り替わるような構成が映像的でみずみずしい。
02 冒険者たちのうた
ぐっと背中を押してくれるメロディや歌詞に対して変則的なドラムのビートが一筋縄ではいかない冒険の始まりを告げているようで、それが楽曲に深さと一層の迫力を与えている。
03 名もない愛の物語
UKロックテイストが感じられる成田昭次によるミディアム・ナンバー。成田昭次にしか描けないイノセンスの世界というのがあって、この曲はそれを代表するものと言っても過言ではない。
04 クライシス
降り続く雨の湿気、気怠い朝の空気がリアルに伝わってくる重くひりついた音像が特徴的。メロトロンを効果的に用いたサウンドなどNTSのバンドとしての引き出しの多さを実感させられる楽曲。
05 君が欲しい
フォーキーな雰囲気が印象的な楽曲は、応援歌でもありラブソングでもあり私小説的な世界観を有したものでもある。そのどれもであるからこそ聴く者の心情にぴったりと寄り添うことができる。
06 B・P・M!
ホーンとギターのカッティングで幕を開けるNTS流ディスコナンバー。間奏明けのボーカルセクションからサビの流れはライブでの盛り上がりが鮮明に想像できるフロア向きの楽曲だ。
07 思い出になる日まで
シティポップ〜80年代歌謡曲のテイストをまとった楽曲。グッと大人な雰囲気で綴られるのは複雑な男女の恋愛模様だ。この曲もまたNTSの新しい魅力に満ちたものになっている。
08 いっぽんみち
何もかもを含めて〈人生はいっぽんみち〉と言い切る潔さに覚悟とそれまでに経験した後悔などが込められた深さがある。ベルの音に導かれて広がっていくサビのメロディに感情を揺さぶられる。応援歌を超えたライフソング。